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上手くいかない方(成績が振るわない,進級できなかった)への独り言

昨年1年間はコロナウィルス感染症のため対面授業が大幅に制限され,メディア授業であったことから,上手くいかない,面白くないという方が結構,おられるのではないかと思います。

 

以下は,上手くいっている方には関係のない話しなります。上手くいかないと思っている方に,少しのヒントになれば幸いです。

 

まず,上手くいっている方というのは,「勉強時間と成績が比例している方」です。上手くいかない方というのは,「勉強時間と成績が比例しない方」,すなわち「他者と比べても勉強時間が劣っているわけでないのに,成績が良くない方」です。

 

勉強時間が負けて成績も悪いのは当たり前ですので,その場合は,諦めて時間を費やして勉強してくださいとしか言いようがありません。

 

他方,勉強時間では負けていないのに上手くいかない方は,少々刺激的な表現ですいませんが,危険です。このまま勉強を続けても,改善する可能性が低いと言わざるを得ません。どこか「方法」にズレがあると考えられ,このまま「量」を増やしても,成果があがることは期待薄です。特に,「定評のある○○本を,○回読んでやりこんだのに。」と考えている方は注意が必要です。

「○○本」,「○回」に囚われていませんか?大切なのは,そこではなく,どう「やりこんだ」か,すなわち,どのような読み方をして,そこから何を吸収し,理解して身につけたのかです。

 

何を「やりこむ」かですが,初学者は「法律知識」を理解することが必要だと思います。ここで大切なのは,法律知識を「覚える」ことではなく,「理解」することです。定義,論証,判例要旨を暗記だけして済まそうとしていませんか?もちろん理解の前提として覚えることが必要ですが,それだけだと,同じ問題であれば答えられるでしょうが,事案が変わると途端に分からなくなってしまい,無理矢理,同じ点を見つけて「同じだ。」と言い張り,暗記したものをそのまま吐き出すことになってしまいます。ところが,だいたいの問題は,「覚えたことを前提に,異なる点を見出し,そこをどう考えますか。」を聞いてきます。異なる点に目をつぶると,出題趣旨に答えていないことになります。この「異なる点」に答えるためには,覚えた知識を理解しておく必要があります。自分で腹落ちしていないことは,他者に説明することはできません。なぜそう考えるのかを理解し,覚えることが大切です。

個々の法律知識を「やりこんだ」ら,次は,それらの法律知識の法体系の中での位置づけ,相互関係を有機的に結ぶ,連結器としての横断的理解とその法での考え方(アルゴリズム)を「覚え」,「理解」することが必要になります。

これでインプットが完了しますので,その次は,これを「使いこなす」,すなわち,表現する力を磨くことなります。

 

上手くいかないと感じている方は,表現力以前の,「やりこむ」にズレがある可能性が高いと思います。

 

抽象論は分かったけど,どうすればとよいのかを考えてみます。

 

「やりこみ」のズレを修正するのに,今までと同じ方法で,「○○本」を読み込んでも効果は期待できません。

 

まず,その本のレベルは貴方にあっていますか?書いてある内容が理解できますか?分からない内容を分からない本で読んでも時間の浪費です。例えは悪いですが,赤ちゃんが成長するためにステーキを与えるでしょうか?消化酵素がありませんから,ステーキを与えても,おなかを下すだけで,成長することはできません。やはり,離乳食を与えて消化できるまで成長してから,ステーキを与えないといけません。ほんとに分からないと感じているときは,もっと簡単な入門的な本を「やりこむ」べきです。それが消化できるようになれば,戻ってくればよいだけです。リークエの民訴,和田先生の民訴が難しいですか?であれば,有斐閣ストゥデイアの民事訴訟法や和田先生のコンパクト版を手に取ってはどうでしょうか。佐久間先生の民法基礎が難しいですか?であれば,道垣内先生のリーガルベイシス民法入門を手に取ってはどうでしょうか。周りは定番を使っており,そんな入門書は恥ずかしい。他人に見せる必要はありませんし,公表する必要もありませんから,黙って使えばよいだけのことです。

 

それでも分からなければ,法科大学院の最大の資産は教員です。教員に教えを乞うてください。ただし,質問にも作法がありますので,それは守るようにしてください。何もかも教えてくださいではなく,「この点について,自分はこう考えているのですが,それでいいのか。こういう点が腑に落ちません。」と尋ねていただければ,分かるまで徹底的に教えてもらえるはずです。

 

皆さんは,法科大学院に来られたのは,法をもって社会に貢献したい,活躍したいとの意思をもって来られたと思います。また,それだけではなく,法律学という学問に知的好奇心が少なからずあるはずです。勉強は苦行ではなく,知的好奇心を満たす楽しいもののはずですから,背伸びせずに,自分の消化酵素にあったレベルのことからもう一度手を付けてみませんか?

令和3年の司法試験にあたって

修了生の皆様へ

川上です。

令和3年の司法試験まであと1月とちょっとになりました。皆さんも,ラストスパートに全力を尽くしているものと思います。

昨年も司法試験にあたっての雑文を投稿していますので,少し疲れて休憩するときにでも目を通していただければ幸いです(昨年と今年で,試験に臨むにあたってが異なることは,もちろんありませんので。)。

言うまでもないことですが,司法試験は,問題の難易度が高く,年に一度しかないというハードルの高い試験です。

とは言え,決して受からない試験ではありません。本学を修了した皆さんであれば,合格水準に足りるだけの能力,知識を有しています。あとは,それを本番でどう表現するかです。

本番で最高のパフォーマンスを発揮するためには,皆さんが思う以上に,体力・精神力が要求されます。これからの1か月は,健康第一,体調管理に十分に意を用いてください。

精神論だけでは激励にはなりませんので,一点だけ対策について述べさせていただきます。

ご承知のとおり,民法の改正(債権法,相続法)が立て続けになされています。既に施行後,概ね1年ですので,改正部分は試験に出ないは通用しません。特に,短答式では要注意です。

新設条文はさすがにまだ判例がありませんので,聞くとすれば,直接,条文の要件・効果を問うてくるはずです。これは,知っていればものの十数秒で回答できますが,知らなければ考えても無駄となります。その1問が雌雄を決する恐ろしさを味わうことがないように,とにかく条文は最後の最後まで丁寧に扱って勉強してください。

民法を例としましたが,その他の科目を同じです。

我々実務家が,仕事で法律論を闘わせるとき,空中戦は行いません。例えば,「売買契約上の説明義務があるはずだ。」と主張しても,「そんなん条文にありません。」です。まず,コンセンサスが得られる共通の土俵である条文から議論を出発させます。「民法555条に売買の条文がありますよね。売買は財貨移転と対価支払が対価性を有する双務契約ですよね。」と当たり前のことから論を始めます。司法試験は実務家登用試験ですから,同じことです。

問題を読んで,「論点が分からない。」,「あかん」と思ってしまった場合は,関係すると考える条文の前後,場合によっては法文の目次を利用して,章レベル(短答式では使えませんが。)で概括してください。必ず,そこにヒントがあるか,高等司法研究科で学んだこと,講師がしゃべっていたことを思い出すはずです。そこから,諦めることなく,最後まで粘って,チャンスを掴んでください。

「ステップ・バイ・ステップ。どんなことでも,何かを達成する場合にとるべき方法はただひとつ,一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない。」(Michael Jeffrey Jordan)

 

実務修習でお会いできるのを,楽しみしています。

 

令和2年の司法試験にあたって

みなさんへ

川上です。

今年の司法試験は,COVID-19の影響で,延期になり,その後の延期後の日程も例年と全く異なり,大きなストレスになっていると思います。試験日程も,例年であれば,5月上旬の比較的穏やかな気候のなかではなく,8月12日から16日と真夏の厳しい気候の中での受験となります。

そのような中での司法試験においては,体調(気持ちを含めて)が重要なキーになります。あと一月!体調を整えることを第一に考えてもらえればと思います。司法試験は満点を取らなければならない試験ではありません。個人的な感触レベルのことですが,満点10点とすれば,7点をキープできれば結果に結びつきます。

学力5点,体調3点,運2点の合計10点のなかから,7点を拾えればいいというぐらいに気持ちで,実力が発揮できるように体調を整えるのが,試験に臨む皆さんの最後のミッションだと思います。

思い返してみれば,旧司法試験時代は,7月の半ば(祇園祭のころ)に論文試験が実施されていました(しかも,受験会場は京大で,部屋によってはエアコンがない!!)ので,それに近い感覚になるのかも知れません。私が合格した年の論文試験では,同室になかなかの猛者がいました(笑

  • クーラーボックスを持参し,その中に,大量のドリンク剤と保冷剤を放りこんでいて,足を中に突っ込んでいた者(さすがに,試験監督から,禁止するので教室外に置くように注意を受けていました。要綱で禁止されていないと反論していましたが,もちろん不可でした。)
  • Tシャツ,ショートパンツ,サンダルで颯爽と現れ(ここはリゾート地か?),席に着くと,周りがざわめく中,さっとTシャツを脱いでビキニトップで受けようした者(これも,さすがに,試験監督から,Tシャツは着るように注意を受け,しぶしぶ着直していました。)
  • 試験開始後に,前の席の受験生が汗臭く集中できない,なんとかして欲しいとクレームを述べる者(これには,試験監督も苦慮していました。当人に汗臭いので風呂に入ってこいとも言えませんしねぇ。結局,そのままだったように記憶しています。)

まぁ,こんな感じで,フリーダムというか混沌の中で,実施されるのが夏の司法試験です。年一度の試験ですから,緊張するのが当たり前です。私の場合,こんなハプニングがあり,「なんじゃ,これ」と笑ってしまい,冷静になったのをよく覚えています。

また,直前1か月は,生活サイクルを朝方に変えて,試験本番を想定したルーチンを作り実行していました。会場に着きたい時間から逆算し,起床時間,最も集中しなければならない時間帯を設定して集中する,それ以外の時間は論パを眺めたり,条文目次や定義集を眺めたり,ある意味流し気味で知識の確実性を高める,こんな感じで過ごしていました。

 

阪大の高等司法研究科を修了された皆さんは,

・学力の面で,水準を割っているということはありません!あとは,合格まで体調3点,運2点の中から,どう拾うかです。その中で,自分でコントロールできるのは体調です。

・何かしらの失敗は全員がやらかします(過去には同じことを受験者の半数近くがやらかしていたこともあります。)。最後まで諦めず,喰らい付いてください。

 

願わくば,皆さんが万全の体調で受験され,2年後には一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

 

 

第二次リスタートの会(次年度の最終合格に向けて)

五月雨となりますが,平成28年9月29日に開催しました第2次リスタートの会の内容をアップします。

本年は,チューター7名,修了生18名の参加を得ることができました。参加いただいた方々に御礼申し上げます。

今年は,後半に小グループでの相談会を開催することもでき,大いに参考になったものと思います。

合格のために何を考えないと行けないか,なぜ一年目は上手くいかなかったのか,その経験談は,決して他人事ではありません。是非,咀嚼して実践をしていただければと思います。

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チューター自己紹介

A 2657位 → 1243位

B 2122位 → 956位

C 2900番代 → 200位

D      → 838位

E 短答落ち → 3700番代 → 1077位

F 1900位 → 800位くらい

G 2869位 → 403位

(2)体験談(抜粋)

・初年度は,演習不足のため答案の筆量不足(平均5枚程度)が明らか。受かってやろうと気負い,構成に50分から60分かかってしまい,書き切れず,悔いが残った。そのため対策として,時間を計り書き切る訓練,第三者の添削を重視した。

・過去問を徹底的につぶした。出題趣旨と採点雑感に書かれている注意点,毎年,指摘されていることを書き出し,注意ノートとして本番でも眺めて注意すべき事柄として常に意識するようにしいてた。

・短答式は総合点に占める割合は,決して大きくないが,最後は自分を救ってくれるもの。あと1点,2点というときに効いてくる。手を抜かない,できるだけ高得点を目指すことが大切である。8割は決して採れない点ではない。論文と重なるとことろも多く,短答式のためにだけという勉強はしていおらず,直前期に,プロパーのところを集中して勉強した。過去問と条文である。

・過去問をしっかりやれば,十分に短答式の点は取れる。ただ,肢別は効率が悪く,実際の問題を解くセンスを磨くのには役立たない。時間があればつぶしてもよいが,他にやることがあるはず。

・予備校は答案練習会を利用した。自分の受験生での位置の確認,他人がやっている問題に穴を開けないため。

・この1年で,考え方が変わった部分も多くあり,精神的にも得るものが多かった。落ちてよかったといえるよう頑張って欲しい。やれば受からない試験では絶対ない。

・1年ダブっても大丈夫というのは,先輩から聞いていたが,昨年はとてもそんなことは思えなかった。同じ立場になってみると,確かに1年ダブっても影響はない。かえって,ぎりぎりで受かるよりよかったと今は思えている。

・自分よりも成績が悪いと思っていた人が昨年,受かりショックを受けた。立て直しのために,同級生と話したり,遊んだりして,気分転換,モチベーションの維持を図った。

・敗因を分析して,できてないことを徹底的に詰めることが大切。新しいことに手を出している余裕はない。分析が甘いと,手を広げても,同じことの繰り返しになる。現役に比べて1年のアドバンテージはあるのだから,10月は徹底的な敗因分析,過去問のシャブリ尽くすことで十分。

・昨年の結果を見て,受け続けるかを迷い,3ヶ月間逃避して遊んでいた。でも,自分の中に1回であきらめられるのかという気持ちがくすぶり,大きくなり,それが残る期間のモチベーションと集中力につながった。よいことではないと思うが,こういう人もいることは知っておいて欲しい。

・敗因分析は,自分ではやりにくく(向きあう勇気がなかった。),合格した複数の友人に添削してもらったり,実際に飲み会などで指摘をしてもらった(正面向かって言いにくいことを酒の席では,ずけずけと言われた(腹も立ったが,的を射ていることもたくさんあった。)。

・確実な知識を増やすこと,事実認定に紙数を費やすことに気をつけた。規範レベルでは,ほとんど皆同じことを書いていると思った。

・事実認定のポイントやヒントになる事実は,過去問・出題趣旨・採点雑感が役に立つと思う。実際の試験委員の感性だから。

・試験である以上,1点の積み重ねが結果となる。がむしゃらに1点を取りに行く姿勢を貫こうと思った。答案練習会でも,ここに点数が振られているのではないかと予測,意識し,それを射貫いているかを確認しながら受けていた。条文を書くことに点数が振られることもあると考えて,とにかく丁寧に条文を拾い上げ,書くことに注意した。面倒くさいところもあるが,条文解釈が重要である以上,これは外せないことと思う。

・成績が悪く,次年度に受かるという具体的なイメージを抱けなかった。しかし,その中で日々勉強を続けることで,昨日,分からなかったことが今日分かった,昨日解けなかった択一が今日は解けたという日々の成長を実感を積み重ね,成長を信じて一日一日を過ごした。あきらめたら信じてくれる,期待してくれている家族,友人らに申し訳ないという気持ちが心の支えになった。

・短答式が苦手だったが,やれば必ずできる。信じて,手を抜かずにやって欲しい。過去問中心で十分対応できる,肢別は点につながりにくく効率が悪いと感じている。

・同じ本を使って,一緒に勉強しても結果が異なる。なぜだろうを真剣に考えた。覚えようという意識が強く,なぜだろう,なぜこの順番に書いてあるのだろというような,なぜなにという考える姿勢が足りなかった。結局,本から盗むべきは知識ではなく,考え方であると思う。

・2回目を落ちて,3回目に受かった。2回落ちると言うことは司法試験に対する考え方が根本的に間違っていると考えるべき。そのままでは絶対に受からない。素直かつ客観的に自分を見直すことができないと,受からない。自分は,あの本はダメ,この説はダメ,こう書くべきだよねと,批評家になっていた。素直に向かい,1%でも受かるために役立つのかを常に考えた。

・時間は有限でできることは限られている。合格者が勧めてくるものはすべてできない。消化不良になる。自分で,それは合格率をあげるものかを吟味し,優先度を間違えないこと。過去問や予備試験の問題は,最良の問題であるので,必ず目を通し,徹底的な分析を怠らないこと。優先度という意識を忘れない。

・短答式は,満点は取れない。正答率の高いものを確実にとれば,十分に高得点になる。これもできてないのが受験生の実態。正答率80%以上の問題を落とさないよう過去問でもチェックした。

・答案練習会は,基本事項を回すペースメーカー,自分の順位,2時間で1点でも増やすためにどうすればよいかを常に考え,真剣勝負の場としていた。

・終わりのない不安,先の見えない不安が何かの拍子に膨れあがる。今日ここにこられて,自分たちを見てもらえば分かるように,特に秀でているというわけではない。思い出して自分にも可能性は十分に,絶対にあるということを忘れないで欲しい。もし駄目だと思ったら,あとで教えるので,電話でもLINEでもして欲しい。

・合格者に話しを聞いても,正直,そんなことは分かっているという感じだった。それどころか,こんなレベルの者に負けたのかと思ったのが最大の収穫だったと当時は考えていた。しかし,いざ逆の立場になってみると,自分が本当に理解していなかったことや,そんなベタなことの積み重ねが結果につながるということを実感した。正直,鼻持ちならない者もいると思うが,まずは素直に話しを聞いて,自分で消化することが大事。

・9月,10月はとにかく勉強のリズムも元に戻すことに専念した。

・過去問,受験対策といった試験である意識が希薄で,何か高尚なことという意識があったこともよくなかったかと思う。

・落ちた中では上位というような変なプライドは役に立たない。司法試験に順位上昇原則はない。新規参入が数千人あるのだから,たちまち下位ということがありうる。「素直に聞け,但し,人は選べ。」である。

・素材は人それぞれだと思う。年内目標,月目標,今日の目標を立てる。スマホアプリで,「スタディアプリ」というのがあり,日々の勉強時間を記録できるものがある。結構,遊び感覚でできて面白かった。ちなみに,10月~21月200時間,1月280時間,2月320時間,4月350時間だった。

・予備校は,自分の立ち位置を知りたかった。採点は素人がやっているのだから,あまり気にしなかった。

・人が気になる人は,思い切って受験地を遠方にしてしまうという方法もある。

・敗因分析を徹底した。完全答案にこだわっていた。答案作成をPCで行っており,思った以上に手書きが枷になった。過去問をやりこんでいなかった。法律論にこだわり事案に向き合っていなかった。自分の経験から,裏読みをしすぎて,その事実からはこういう事実があるはずと書いていない事実を書いてしまった。

・本気でやってきた人ほど,今,苦しんでいるはず。一緒に受かりたいと思う人を早く見つけて,一緒に頑張って欲しい。自分だけでは受からない,仲間を作って欲しい。恐怖・不安というネガティブな感情に打ち勝つには周囲の人の助けや相談をすることが一番。先輩は誰もそれをいやがることはない。飲み会も多すぎるのは問題だが,計画的にいくことは,気分転換にもなるし,情報も入手でき,勉強の一環と割り切ってよいと思う。

・今回のあえて挫折というが,これを乗り越えるために本気でやらないと,逃げたという感情が残りはしないか。そうなると今後の人生で本気になられない何か不完全燃焼になってしまう。がむしゃらに向かっていけば,必ず結果は出る。私はそうしてきたつもりです。

以降は,3グループに分かれてもらい,小グループ毎に質疑応答を行いました。演習本,ノートの作成の有無,時間の使い方,過去問の利用方法,予備校の利用の仕方,ゼミを組むときの注意点,日常生活など多岐にわたる具体的な質疑応答が多くなされていました。

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第一次リスタートの会(次年度の短答式に向けて)

去る平成28年7月29日に開催しました第1次リスタートの会の内容の骨子です。

次年度の短答式に向けて,示唆に富む内容が多く含まれていますので,皆さんと共有したいと思い,アップします。

参加いただいた修了生,チューターの方々には感謝を申し上げます。

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(チ)修習生になると実務的な実習はほとんどで,忙しく,ゆっくりと勉強できる時間はあまりない。その意味では,1年多く勉強ができると前向きにとらえること。現実に,合格率は4割がいいところです,修習生のうち半数以上は,1回以上失敗している者である。実感として,1年はいろいろな意味でハンデにはならない。

ただ,1年といってもあっという間なので,しっかりと考えないと,同じことになってしまう。特に,失敗した理由を,真摯に向き合って考えて欲しい。そこが再出発の基点となる。

(チ)自分は,2回失敗して,3回目で受かった。そのときの経験談になるが,1年目はなんとかなるのではという根拠のない自信があり,自主ゼミで演習本中心の勉強となってしまい,どこまでやればいいのか,自分がどの程度の位置にいるのかが分からなくなってしまった。結果,択一全然足りなかった。2年目は,1年目に知識が足りないと思ってしまったため,知識偏重の勉強となってしまった。結果,択一は合格したが,論文で見たことのないイレギュラーな問題に,知識を当てはめようとしてしまい,現場での問題に即した思考,対応できず,2300番代で不合格だった。なんでこいつが受かるのかと思うこともあったが,話しを聞くと,やるべきことはやっており,自分は落ちるべくして落ちたと腑に落ちた。3年目は,すでに知識はそろっていると自信をもったので,司法試験が求めている能力は何かを意識し,過去問を徹底的に研究した。友人とゼミを組み,全年を3回程度は起案し,出題趣旨,採点実感,予備校の参考答案と照らし合わせて勉強した。3回もやれば,やることはないのではと思うかもしれないが,真剣に時間を計って取り組めば,同じ答案はなく,都度,違い,うまくかけないことが分かるし,新しい発見,出題趣旨の意味がようやく分かるということもあった。

(修)1年目落ちた年の択一の勉強はどのようなことをしたか。

(チ)どれだけ点数がとれているか,全体の中での自分の位置を把握することに注意した。択一は,法律家の基礎知識を聞くといわれているが,その通りであり,過去問が一番の素材だと思う。過去問を時間はかってやり,必ず点数を出す。1回目,2回目,3回目と点数が高くなるのが当たり前であり,上がらないのは自分の勉強法に欠陥がある。

(修)予備校,答練はどう利用していたか。

(チ)それぞれ長所・短所があると思っている。ローは,受験に特化していないので不要と思われるもの,そこまで突き詰める必要があるのか,どこまでやらなければならないのかが分からないという点もあるが,法制度の仕組みや思考方法を習得するのに最も近道である。他方,予備校は,合格するプロセスに特化しているので,やるべき範囲を明確にかつ限定的に提示してくれるという安心感はある。しかし,型にはめること,パターン化がなされることから,論点が明確であれば威力を発揮するが,本番ではそもそも論点が見えにくく,そのような問題には予備校だけでは対応しきれないと思う。予備校の問題は,見るからに論点が分かる。

(修)勉強の際に,どのようなことに気をつけたか。

(チ)既習者は,もともと全体像は見えているので,判例・通説からきちんと検討することができるかを注意した。多説が気になるかもしれないが,試験では判例・通説が理解できてないと歯が立たない。

(修)メンタルの面ではどんな感じだったか。

(チ)既習の場合,どうしても未習に比べてプライドがある。なぜあいつが受かって,自分が落ちるのかなど・・・。でも,落ちるべくして落ちている,結果は出ているのだから,そこは謙虚に受け止め,なぜ落ちたのかに向き合う必要がある。特に9月の発表の際は,非常に落ち込むし,ショックを受けるので覚悟をしておいて欲しい。択一の段階では,自分は落ちたかもしれないが,他の人も,現実に受かったわけではなく,抽象的なふわふわした感がある。でも,9月に発表があれば,現実に,あいつは修習生というのが目に見えてしまう。

(修)勉強へのモチベーションは。

(チ)今,勉強しているのは,実務家としてこれから何十年も活躍するためのステップ。真摯に向き合い,勉強すれば,必ずできるし,やればやるほど法律という仕組みが分かってくるし,発見もあり,面白いと思えてくるはず。だらだらと点数をあげねばとか,覚えねばと思っても,身につかない。一生懸命やること。

(修)実家に帰る予定だが,自主ゼミはしていたか。

(チ)自主ゼミは行っていた。一生懸命やるメンバーを集めること。誰とでもよいという訳ではない。

(修)失敗して学んだことはあるか。

(チ)試験という意味では,最後まで図太く,平常心で臨むこと。一喜一憂しない。あとは,休むべき時は休むという割り切りは重要。だらだらしても身につかない。1週間,2週間休んだからといって,修了生レベルであれば,それほど落ちてくるわけではない。

(修)過去問という話しがあったかが,具体的にはどうしたのか。

(チ)まず,回した回数が多ければよいというものではないことは注意して欲しい。密度が問題。頭のよい奴は,無駄をしないし,ポイントを押さえている。自分はそれほど頭はよくないと思うのであれば,努力するしかない。

択一の過去問では,肢別本で知識の定着度を確認し,年度別を回すという感じであった。肢別で完璧と思っていても,年度別でよく似た制度との比較や判例を並べられると,自信がなくなって迷うことがある。年度別で,肢の切り方,時間のかけ方を学ぶべき。

(修)ノートなどは作ったのか。

(チ)自分で位置から作るのは非効率的と思い,優秀な先輩や合格者のノートをもらった。

自分のノートではないので解析しなければならないが,これで思考過程を盗んだり,こういう風に考えているのかということを学んだ。これが絶対ではないので,自分なりに工夫するしかない。

(チ)論文という意味では,最後は百選と思っていた。百選に掲載されている判例を理解することは,実務的な感覚,思考を学ぶのに最適な材料であり,事案のポイント,判例部分,サブルールなどをまとめてメモしていたのが。最終的には,ノート代わりに一番役に立った。

(チ)やり方を間違えなければ,絶対受かる試験と確信している。実際,修習生のレベルも阪大ロー思い出すと,決して高いとは思わない。頑張って欲しい。ただ,孤立しないで,人とつながりながら勉強はして欲しい。

以 上

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第二次リスタートの会(その2)

皆様へ

その1に引き続いて,質疑応答編です。

もう少し詳しく聞きたい,こんなことも聞いて見たいいうこともあるかと思います。オルサに投稿すれば,多くの弁護士アドバイザーからのアドバイスが得られますので,折角の機会ですので,小さなことでもよいので投げかけてもらえればと思います。

(質疑応答)

Q 答案を使ったゼミで,お互いに読み,読んでもらい議論したということだが,現役生でもやっていること。どういう点を意識したか。

A

量を意識した。また,作成時間を2時間程度で書き上げることを条件とし,本番で使えない完璧を目指した答案は作成しないこと。本番での時間と内容を意識した。

覚えるべきことは覚えることと意識した。特に,使える形でインプットすることを意識し,短く書く場合には,何を書かなければならないかを意識した。

厳しいことを言えるメンバーと組むこと。どうしても遠慮が出てしまうが,遠慮して,多分こういうことなんだろうなと黙ってしまい,「大体,いいんちゃうかな。」となってしまうと答案の進歩がない。

ゼミでは,答案の構成や表現を議論することを心がけた。個々の論点での学説や判例は各自で事前に勉強することで,ゼミで他人の時間を使うようなことではない。分からないところは,別に聞けばよい。

 

Q 下級審の判決を使ったということだが,どのように使ったのか。また,数がかなり多いがどのような基準で選んだのか

A

当事者の主張から,争いのあるところ,争いのないところを,まずきちんと分けた。争いのあるところが判決で書かれている。その上で,争いのある点について,裁判所が,どのような順序で書いているのか。多くは,規範を定立,事実認定,事実評価,結論となっている。この流れを意識した。特に,事実をどう評価しているのかという点は注意し,どういう風に書けばよいのかを盗んだ。さらに,要件事実としては必要だが,この問題では争いのない要件に,どの程度触れて,どのように書いているのかも 注意した。

 

Q 論文で,去年と変わったことは。

A

自信はないが,落ちた年は,できたと思ったものは,論証パターンをそのまま張り付け,書けた気がしていたように思う。なぜ評価が低いのかが分からなかった。結局,設問の問題意識を正面から捉えておらず,全ての要件を平板に論じていたことが低評価だったのかもしれない。その事案に特有の問題があり,そこに注力するようにし,メリハリが変わったと思う。

Q 択一の勉強方法は。

A

今年受けて分かったと思うが,とにかく条文と判例である。

六法の条文に要件・効果を塗り分け,ぱっと一目で分かるようにしていた。

過去問を解いた際に,出て来た条文は都度,六法に,何年出題と分かるようにメモした。 頻出する条文が分かる。

 

Q 過去問は,何回もやった。素材は何を使えばよいのか。

A

過去問は,何回やってもいいと思う。昨年は近い年は出ないと過去問を無視したが,今年 の問題は,昨年と傾向がよく似ていたように思う。何回もやったというのであれば,その答え を覚え,完璧な答案が時間内にできるはずだが,時間を計って完璧なものができるかやってみるとよい。

問われ方や傾向を把握するのに有効。ただし,回数を誇るべきものではない。密度の問   題。頭の回転の速い者は1回で完璧だろうが,自分は,何回やっても設題の文章で,「あ  れ,これは使えるのか,使うのか,ダミーなのか。どう使うのかで,発見があった。

択一の過去問は,何回もやって肢を覚えてしまって,不都合はないはず。時間内に満点が  取れるか?

Q 他大学の受験生を意識したか。

A

現役のときは,卒業単位が取れるかで,あまり意識しなかったのが正直なところ。しかし,   実際の試験会場に行けば,周りは自分より賢く見えた再チャレンジとなった年は,他の大学の受験生がどんな勉強をしているのかも知りたくて,予備校で知り合った京大生ともゼミを組んだ。

意識しすぎても問題だが,同じ受験生として,向こうはやっているのに,こちらはやっていな いというのは,万が一,出題されれば,スタートから不利。どんな演習書を使っているかは,盗み見て意識した。

Q ローの授業は役だったか。

A

正直,答案を作成する技術という点ではあまり役に立たなかった。ただ,そもそも書くのは自分でやるべきことなので,それが悪いということではない。授業で獲得すべきは,先生方が持っている問題意識や,事案の分析の順序ややり方。授業で重要だと仰っていたことは大切だと思う。書く気が起   きないときに,授業のノートやレジュメも見返し,そういえばこういうこと言ってたよなと思い返すことはあった。

Q 修了時の績も悪く,今回の試験も択一落ちで,来年受かる自信はない。同じような方がいればアドバイスを欲しい。

A

私も,学内成績は下から数えた方が圧倒的に速かった。幸いにも,択一は合格したが,合  格最低点より数点上だった。実例としてやればなんとかなると思う。ただし,相応の努力は必要。私は,一からやり直す覚悟で,予備校の授業,答練に通い,ゼミも組んで答案を見てもらうことで,立て直しを図った。実は,この1年が一番勉強したと自分で思っている。

立場は違うが,落ちた人で,来年受かる自信がある人は,ほとんどいないと思う。結局,自分でどれだけやったかしかないと思う。もんもんとするよりも,行動をしてみること。阪大ローを卒業していれば,能力として足りないということはないはず。どうしても無理というのであれば,向いてないと考えるしかないかもしれない。

Q リハビリに時間が掛かるという話しがあったが,実感している。気ばかり焦っているのだが,どうしたらよいか。

A

無理をしても身につかない。日々の小さな目標を立て,実践していくのも方法。ただし,無理な目標は立てない。

周りがやり始めれば,自分も徐々にペースが戻ってくる。その意味でも,一人にならないこ   と大切。予備校の答練は,一つのペースメーカーになる。年内はエンジンがかからず,1月   にヤバイ,4月にヤバイと焦った。同期に合格者が多かったこともあり,一人でやるのはし  んどかった。

Q 答案構成にどれくらい時間を掛けていたか。

A

人それぞれだった。平均的には,3分の1くらいの時間を使っていたように思う。

条文と論点を簡単に並べるだけだったので,20分程度だった。

60分くらい書けて,写せばほぼ答案になる構成まで練り込んでいた。

最後は,答案が途中にならないことが大切。書くのが遅いのあれば,構成で調節しかな い。

 

 

第二次リスタートの会(その1)

皆様へ

平成27年9月24日に,L1教室で,来年度の最終合格に向けて,不合格を経験した本年度の合格者の体験談を聞く会(第2期リスタートの会)を開催しました。

本年度合格者6名にチューターとして出席を頂き,28名の修了生が参加しましたが,何がいけなかったのか,どうすればよいのかを具体的に語って頂きました。とても参考になる話しが多くありましたので,広くお知らせしたくアップしました。

チューターの皆様にはこの場を借りてお礼を申し上げます。

(チューターの体験談-抜粋-)

どれだけ勉強をしても,採点されるのは答案のみ,努力したのには言い訳にならない。結果が全てとなる。それを踏まえて,自分の勉強と冷静に分析すると,受かるために何を書くべきか,何が求められているかをあまり考えておらず,漫然と書いていた。評価あされる答案の具体的イメージがなく,結経,何を何のためにどのようにかくべきかというそもそもの書くの準備が足りなかった。これは知識の問題ではない。

再現答案を,合格者はや弁護士アドバイザーに見てもらったが,何が言いたいのか内容が伝わってこないと指摘を受けた。

漠然と目標を設定し,勉強していたが,各科目で目標とすべき点数を明確に設定して,クリアするには何が必要かを考えた。ベストなものを揃える必要はなく,全科目でそこそこのものを揃えばよい。事前に準備して覚えておくべきこととその場で考えなければならないことを意識して分け,前者を確実にするよう心がけた。

今やっていることで,自分は如何なるスキルを上げたいのかを,常に意識した。

不合格の年は,論文の出来に,主観的手応えと点数の乖離が相当あった。論点をはずしていたとは思わなかったので,文章から伝わっていないと考えた。

規範,事実認定,あてはめを明確にすることを意識し,その素材として,下級審判決で判決文がどういう構成で,どういう言い回しをしているのかを徹底しておこない,事実認定のやり方,事実評価のやり方を盗んだ。

今年は,不合格の年の失敗がフラッシュバックし,パニックになり十分に書けなかった科目もあった。しかし,昨年の経験から試験日程での感情の動きの感覚が見えていたことから,仕方ない,明日につなげるしかない,もう少しで終わると自分を奮い立たせることができた。プレッシャーは,昨年の比ではないと覚悟しておく必要がある。他方,現役に対しては,1年のアドバンテージがあると余裕を持つ面もあった。

でないであろうと直近の過去問,特に択一,をやらなかったが,類似問題があった。勝手な判断をしないで,過去問は前年度の分を含めて,満点が取れる自信をもてるまでやっておくべき。

予備校に功罪あることは間違いない。受かるだけいい,60点の答案でいいのであれば,何も言わないが,上位合格を目指すのであれば,予備校に頼り切ることはマイナス面もある。同じ内容の同じような調子の答案が抜きんでることは至難の技。そこから自分の努力で,出題意図を的確に捉えたセンスのある答案を作成することが必要。

択一落ちだったので,論文が採点されず,敗因の分析ができなかった。同じ不合格でも論文がどう評価されるのかの手応えがなく,次年度の対策が非常に難しかった。仕方なく,再現答案を合格者や不合格者にも見せ,意見をもらった。択一は早い時期から自信が持てるまで準備をしておくべきだったというのが反省点。過去問を直前まで取っておこうなどと思わないこと。

過去問の問題文をもう一度見返し,公表されている出題趣旨と採点実感をよく読んで,出題者が受験生に何を求めているのかを理解するよう心がけた。

リハビリには時間が掛かると覚悟しておいて欲しい。真剣に取り組んだほど,ダメージは深い。年内は,勉強時間も少なく,ペースが戻らなかった。

学内成績は良かったので,根拠のない自信があり,調子に乗っていたのが最大の敗因。謙虚に臨まないとしっぺ返しを食らう。

択一試験に向けて

皆様へ

弁護士の川上です。

先日,本年度の司法試験受験を終えた修了生と修習生との懇親の機会があり,その中で,択一試験の話題になりました。これから受験される皆さんにも参考なるところもあるかと思いますので,書き込みします。言い古されてきたこともありますが,直近の体験談ですので,是非,参考にしてください。

なお,話題があちこちに飛び箇条書きでの投稿となりますことご容赦ください。

アドバイザーの先生方へ

勉強方法や心構えなど,いろいろな意見や経験があるかと思いますので,一つ,よろしくお願いいたします。

在学生,修了生の方へ

質問があれば是非,投稿してください。

ここらあたりは,経験者にじゃないと聞けないことですので。

 

・本番を受けた感想として,なにより精神的・肉体的に過酷だった。覚悟はしていたが,本番のプレッシャーはその比ではなかった。真っ白な解答欄,解答用紙を埋めることができるのか,正直びびった。

・論文で心が折れると,択一はどうしようもなくなる。論文がパーフェクトという感触はまずないだろうと思う。どこかで論点落としや論点間違いがあるのが当たり前。それでも択一に全力を出さないと論文を見てもらうこともできない。

・平常時の実力の8割のパフォーマンスしか発揮できないと覚悟しておいた方がよい。

・択一落ちを経験したが,敗因分析の重要性(どの科目で,いくら足りないのか,なぜ足りなかったのか。アクシデントだったのか。勉強不足だったのか。)を先輩から言われていたが,自分がその立場に立って強くそう思った。

・受験生の中で,自分の客観的位置を常に意識する必要がある。受験生の平均と比べてどうか。上位層を比べてどうか。

・受験した者や修習生から見て,三科目となった本年度は特に難しいとは思われなかった。時間が足りないという場合,時間をかけてはならない問題に時間がかかり,メリハリが付いてないのではないか。単純な知識問題は,肢と見比べながらやれば30秒で正解に至る。

・全ての肢を解答する必要はない。その問題の解答に必要な肢を解けばよい。

・時間をかけて解くべき問題と,そうでない問題は早く見極める必要がある。それができないのは勉強不足。

・択一プロパーの問題はあるにはあるが,択一に特化した勉強は不要。条文,趣旨,判例,典型例,主な学説からの帰結を理解しておけば,対処可能。

・ただし,正確な知識が求められる。曖昧な知識では迷うだけで,本番で役に立たなかった。「10の曖昧な知識より,1の確実な知識」は本当だった。

・過去問は重要。どのレベルの知識が,どのように問われているかを認識することができる。「肢別本」もいいが,本番では肢を全部,解答する必要はない。その感覚を掴むには,「出題別」で実際に解いてみるのがよい。どうやって,肢を切っていくのかのトレーニングも重要。

・とにかく判例を知らないとパニックになる。「判例に照らして」という問題が多くあるし,判例を素材しているものも多い。判例というと,批判の対象や暗記と思うかもしれないが,そうではなく,問題の所在(どうして問題となったのか。),判例の論理,基準,あてはめをきちんと押さえておかないと使えない。判旨要旨の文言の暗記だけは論外。憲法では,かなり細かい判例まで問われている。

・できるはずの問題が緊張で,何度読んでも頭に入らずパニックになった。

・同じくパニックになった。こればかりは本番の雰囲気であり,本番でしか体験できないが,模試などできちんと意識をもってやれば疑似体験になったのかとは思う。漫然と模試を受けるのではなく,結果を見返し,これは解けたはず。これが解けなかったから2点失い,落ちたかも知れないと考えるとよい。実際に,択一は僅差であり,4,5点違えば,大きく明暗を分けることは結果から明らかだと思う。

・パニックにならないよう自分はルーチンを決めていた(まず,問題の全部を眺め,配点が大きく時間がかかりそうな問題がどこにあるのかを確認した。)。

・パニックにならないには,結局,自分の勉強に対する自信しかないと思う。これだけやってきた。周りを比べても引けを取らない。大丈夫。と思えるか。

・択一は所詮,択一であり,合否を決するのは論文であることを忘れてはならない。ただし,軽んずると足下をすくわれる。答練などでそこそこの順位の者であれば,きちんと自分の客観的実力を知り,択一対策をしていれば,大丈夫なはず。

・修習生の間では,合格者の多くは択一8割正答という意識があるように思う。だいたい,択一8割得点が,最終合格者のラインと同じようなラインになっているのではないか。8割を意識した勉強をして欲しい。ただ,逆に言えば,2割は間違えても,最終合格に大きな影響はないという意味も考えて欲しい。

・捨て問を如何に有効に使うかも,大切なことと思う。

・択一は,勉強量に比例して点数が伸びると思う。その意味で勉強量は裏切らない。

・三科目時代を見据えると,漏れなく丁寧な勉強しているかが重要。条文や目次を使いながら,どんな制度があり,どんな条文があるかを知識として知って置かなければならない。そして,判例も手を抜かずに,判例勉強としてそれなりに時間をかけてやる必要がある。判例要旨だけでは判例勉強とは言えない。

・論文が気になる冬以降は,まとまった時間が取りにくい。直前期は見返しによる確認が中心となるので,今から秋にかけてやるべきことはやっておくべき。

・やり方はひとそれぞれ。まとめて各科目に時間を取る人もいるし,朝方に10問だけ毎日やった人もいる。

 

こんな感じでしたが,いかがでしたでしょうか?

参考になることがあれば,幸いです。

弁護士アドバイザーの皆様へ

51期の川上です。

この度は、ouls’sa(なんと読むんでしょうね。)への登録をご快諾いただきありがとうございました。

まだ、βテストの段階ですので、学生からの投稿は少し先となりますが、協力のほどよろしくお願いします。

基本は学生との交流が目的ですが、せっかくできたシステムですので、積極的なご参加をよろしくお願いします。

なお、新規投稿があった場合、現状ではtwitterにて確認できる仕様となっているとのことですので、マニュアルをご参照ください。

http://www.lawschool.osaka-u.ac.jp/