「リスタートの会(修了生企画)」カテゴリーアーカイブ

第一次リスタートの会(次年度の短答式に向けて)

去る平成29年8月1日に開催しました第1次リスタートの会の内容の骨子です。
次年度の短答式に向けて,示唆に富む内容が多く含まれていますので,皆さんと共有したいと思い,アップします。
参加いただいた修了生,チューターの方々には感謝を申し上げます。

日時:平成29年8月1日(火)午後6時から午後8時00分
場所:大阪西総合法律事務所 会議室
出席者:修了生2名(いずれも未修,2016年度修了生)
チューター:70期修習生,3回目合格,1回目短答落ち

【概要】
(修)自己採点で,一応,短答は114点だったが,論文が全然駄目だったので,参加を希望した。直前模試で80点台を取り,ビビって直前は短答の勉強だけになり,結局,論文に手が回らなかった。来年,短答の合格点を取る自信はなく,どこまで上げればよいのか,どうすれば上がるのかを聞きたくて参加した。
(修)104点で不合格だった。実際に受験してみて,短答の勉強方法が駄目だったと感じており,どうすればよいかを聞きたくて参加した。
(チ)ローの間に,短答はどのような勉強をしていたのか。
(修)3年生の5月ころから,二週間1回程度,範囲を決めて,短答過去問を解き,間違った問題をお互いに出し合う形のゼミをしていた。
(修)3年の12月までに,3科目の肢別本を3,4周した。
(チ)勉強をしていないのは論外だが,勉強に対する意識,方法が間違っていて,勉強していても伸びないはもったいない。阪大ローの修了生であれば,正しい方向,方法で勉強していれば,十分に合格できる試験である。
   肢別本を使うのは授業と並行して知識の確認をするのには良いかもしれないが,短答式の受験勉強としては考えるべき点だと思う。
   また,肢別本で,間違った問題を出し合うゼミというのも,効率がよくないと思う。
(チ)短答は,100点を取っている者はほとんどいない。必ず捨て問がある。
   合格点を見れば,各科目とも必要な点数は,それほど高くはない。正答率が高い問題を落としているのではないか。みんなが正解している問題を,正解していれば,150点代も不思議ではない。
(チ)自分も,1回目は,全てやらなければならないという強迫観念があったが,冷静に分析すれば,正答率が高い問題を確実に正解すれば,十分であると認識することができ,勉強法が変わった。
(チ)確実に解かなければならない重要な問題の識別ができずに,平板になっていたのではないか。肢別本の場合,その肢の○×に意識がいってしまい,受験の戦略としては不味い面がある。
   私の場合,年度別本で,かつ問題としての正答率,肢ごとの正答率が分かるものを利用した。これにより,正答率が高い重要な問題,その問題を解く多くの受験生の思考(どの肢を手がかり,どういう選択,思考をしたか。)をチェックした。
(修)具体的には,どう利用したのか。
(チ)まず,問題文の上の方に,正答率を転記するようにして,大事な問題のみを繰り返しやり,確実に定着,理解するように努めた。正答率が低い問題は,理由はいろいろあると思うが,基本的には,悪問,内容が難しい,内容が簡単でも解く手順に時間がかかるなど,コストパフォーマンスが悪い問題と割り切った。
   受験勉強の戦略からすれば,正答率の悪い問題は有害といってしまってもよいかもしれない。
(修)授業の小テストなどで肢別本から出題されていることもあり,肢別本が手元にあったのでそれを使用していた。年度別はほとんど手がつけられず,不十分だった。
(修)問題集の選び方や,正答率といった点にあまり関心がなかったので,今の話しは,大変参考になった。
(チ)合格者からすれば,他の受験生との比較,自分の立ち位置というのは重要なことで,気にしておくべきことなので,今からでも意識をもって勉強して欲しい。
   問題集や,正答率,勉強方法などは,先輩や同級生と話しはしないのか。
(修)未修同士で勉強していたので,そういう話しを聞くことはなかった。
(チ)今更となってしまうが,そういう話しは,先ほどの他の受験生のレベルを知る上でも大切なので,やっておくべきだったことかも知れない。修習生でも,やはり自分の勉強,考え,方向性が合っているかは,他の修習生と議論をしないと分からない。積極的に関わるべきと思う。
(チ)問題を解くテクニック的なもの,捨て問の見切りや短時間で確実に肢を絞り込む手順などは,年度別で養うことができる。それも,正答率が高いものを意識すべきである。
(修)意識すべき正答率は,どの程度か?
(チ)合格するだけなら,正答率70%以上が目安になるかと思う。人によっては80%で足りるという者もいた。不安で,確実にと思うのであれば,60%を目安にすればよいのではないか。40%を切るような問題はコストパフォーマンスが悪く,短答においては,合否や上位合格に直結しないと割り切ってよいと思う。
   絶対に落とせない肢は何か(正答率100%という肢もある。),それを短時間で処理し,時間が掛かるが解ける問題に時間を割くようにコントロールしなければならない。
(修)年度別本をやるとして,どのようにやればよいのか。
(チ)人それぞれであり,確実に定着させ解けるようになるやり方というのが答えになる。それを考えるのも勉強なのだが,そういってしまうと見身も蓋もないので,私のやり方をお教えする。
(チ)年度別は,3回ほど回した。「ほど」というのは正答率の低い問題は,やっていないためである。1回目は,正答率にかかわらず全部解き,解説を十分に読み,内容を理解し,覚えるべきことは覚える。さらに,正答率,他の受験生の解き方を確認した。
   2回目は,間違った問題で正答率の高い問題だけをピックアップして行った。3回目は,直前期に,全問を解き,捨て問の感覚を掴むようにした。メリハリを付けることが大切。
(修)短答のゼミはやったのか。
(チ)やっていない。短答は自分でやるべきことと考えていた。先ほど,間違った問題を出し合うゼミをやっていたということだったが,そうなると正答率の低い問題をピックアップして,あーでもないこーでもないとなっていなかったか。効率が悪く,戦略としては間違っていたのではないだろうか。 
(修)受験してみて,そう思った。間違った問題の正答率や意味を考えてやるべきだったのに,それが出来ていなかった。反省材料だが,早いうちに,そういう指摘をしてくれる機会が,なかったのは残念だった。
(チ)再チャレンジ勉強会などで,弁護士アドバイザーとは,そういう話しにならなかったのか。
(修)再チャレンジは,答案の書き方や内容がほとんどで,短答について聞こうという気がなかった。
(チ)修了生勉強もあるので,機会を活かして,何でも聞くのがよい。
   ところで,担当用には,どのように情報を集約していたか。短答の前日の夜は,3時間くらいしか勉強できる時間がない。その時間内に,見直しができるよう,気になったところが直ぐに調べられるよう情報を整理しておくことが大切である。
(修)特に担当短答用というのは作っていない。
(修)判例六法にラインや書き込み程度であった。
(チ)条文判例解説やまとめ本があるので,利用できるものは利用すればよいと思う。
模試のときも,開始前にそれを見直すなど,本番を同じ行動をすべき。今年,困らなかったか。
(修)見直すものがなく,困った。
(修)六法への書き込みでは,情報量が少なく,結局,ノートや本を見直さなければならなかった。
(チ)試験では,何が起きるか分からない。トラブルがあるものとして,準備しておくことが大切。実際,私が受験したときも,同室の受験生が倒れるなどして,試験が中断するなどトラブルに見舞われた。
   とにかく,優先度がたかいところから実行する。苦手なところからやるということを直ぐに始め欲しい。
(修)勉強は,憲法,民法,刑法を同時並行でやるのがよいのか。憲法を勉強しているときは,憲法だけ固めてやるという感じだった。
(チ)どれくらいの時間を掛けてやるかによるが,少なくとも本番では,1日で3科目を解かねばならない。頭の切り替えも大事だし,175点のうち民法が75点を他の科目より配点が大きいことを考えれば,自ずとペースは決まるのでは。私は,短答の勉強は,同時並行で,時間配分は,民法10に対し他2科目6という感触でしていた。少なくとも,年明けくらいからは,各科目に毎日触れるように心がけていた。もちろん論文模試があり時間がないときは,割合を減らしたが,優先度は常に意識した。
   要領のよい勉強を考えて欲しい。
(修)実は,今年の問題は時間切れになることが多かった。時間配分はどうしていたか。
(チ)肢を切るテクニックに問題があるのかも知れない。肢全部を解いていないか。確実な肢から飛び石である程度肢が絞れるはず。時間切れになる場合は,たいてい,正答率の低い難問に手こずり,正答率の高い問題が確実に解けず,点数が伸び悩むことになる。捨て問,他受験生ならどうかという視点は大切である。
   確実な知識があり自信があれば,1分程度で正解にたどり着く問題も多い。やはり確実な基本知識を少しでも増やしていく必要がある。そのヒントになるのが,正答率と考えてもらっていいと思う。
(修)不合格が分かり,再挑戦するにあたって,メンタルはどうだったか。
(チ)人間である以上,感情や精神面での揺れがあることは当然と思い,客観視するよう心がけた。マイナスなときに,無理にしても身に付かない。その時は,資料の整理や勉強方法を考えるのも,重要な勉強であることを思い出し,一生懸命やって欲しい。
(修)勉強へのモチベーションは。
(チ)休むべき時は休むという割り切りは重要。だらだらしても身につかない。休養日は設けてもよいと思う。
方法を間違えなければ,絶対受かる試験である。修習生のレベルも,受験生が思っているほど高くはない。阪大ローを終了したレベルであれば,十分に圏内である。やるべきことをきちんと考えて実行すれば,大丈夫である。
9月には第2次リスタートの会もあり,そこには多くの修了生や本年度の合格者が参加すると思う。是非,参加して,いろいろな人の話しを聞いて,頑張って欲しい。

【参考資料】
上記の報告とは別に、同様の趣旨で実施された他大学の報告会のレジュメ、本研究科修了生で不合格経験者によるレジュメを参考として添付します。
各学年の夏休みにすべきこと(他大学企画)
勉強方法について(本研究科修了生)

第二次リスタートの会(次年度の最終合格に向けて)

五月雨となりますが,平成28年9月29日に開催しました第2次リスタートの会の内容をアップします。

本年は,チューター7名,修了生18名の参加を得ることができました。参加いただいた方々に御礼申し上げます。

今年は,後半に小グループでの相談会を開催することもでき,大いに参考になったものと思います。

合格のために何を考えないと行けないか,なぜ一年目は上手くいかなかったのか,その経験談は,決して他人事ではありません。是非,咀嚼して実践をしていただければと思います。

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チューター自己紹介

A 2657位 → 1243位

B 2122位 → 956位

C 2900番代 → 200位

D      → 838位

E 短答落ち → 3700番代 → 1077位

F 1900位 → 800位くらい

G 2869位 → 403位

(2)体験談(抜粋)

・初年度は,演習不足のため答案の筆量不足(平均5枚程度)が明らか。受かってやろうと気負い,構成に50分から60分かかってしまい,書き切れず,悔いが残った。そのため対策として,時間を計り書き切る訓練,第三者の添削を重視した。

・過去問を徹底的につぶした。出題趣旨と採点雑感に書かれている注意点,毎年,指摘されていることを書き出し,注意ノートとして本番でも眺めて注意すべき事柄として常に意識するようにしいてた。

・短答式は総合点に占める割合は,決して大きくないが,最後は自分を救ってくれるもの。あと1点,2点というときに効いてくる。手を抜かない,できるだけ高得点を目指すことが大切である。8割は決して採れない点ではない。論文と重なるとことろも多く,短答式のためにだけという勉強はしていおらず,直前期に,プロパーのところを集中して勉強した。過去問と条文である。

・過去問をしっかりやれば,十分に短答式の点は取れる。ただ,肢別は効率が悪く,実際の問題を解くセンスを磨くのには役立たない。時間があればつぶしてもよいが,他にやることがあるはず。

・予備校は答案練習会を利用した。自分の受験生での位置の確認,他人がやっている問題に穴を開けないため。

・この1年で,考え方が変わった部分も多くあり,精神的にも得るものが多かった。落ちてよかったといえるよう頑張って欲しい。やれば受からない試験では絶対ない。

・1年ダブっても大丈夫というのは,先輩から聞いていたが,昨年はとてもそんなことは思えなかった。同じ立場になってみると,確かに1年ダブっても影響はない。かえって,ぎりぎりで受かるよりよかったと今は思えている。

・自分よりも成績が悪いと思っていた人が昨年,受かりショックを受けた。立て直しのために,同級生と話したり,遊んだりして,気分転換,モチベーションの維持を図った。

・敗因を分析して,できてないことを徹底的に詰めることが大切。新しいことに手を出している余裕はない。分析が甘いと,手を広げても,同じことの繰り返しになる。現役に比べて1年のアドバンテージはあるのだから,10月は徹底的な敗因分析,過去問のシャブリ尽くすことで十分。

・昨年の結果を見て,受け続けるかを迷い,3ヶ月間逃避して遊んでいた。でも,自分の中に1回であきらめられるのかという気持ちがくすぶり,大きくなり,それが残る期間のモチベーションと集中力につながった。よいことではないと思うが,こういう人もいることは知っておいて欲しい。

・敗因分析は,自分ではやりにくく(向きあう勇気がなかった。),合格した複数の友人に添削してもらったり,実際に飲み会などで指摘をしてもらった(正面向かって言いにくいことを酒の席では,ずけずけと言われた(腹も立ったが,的を射ていることもたくさんあった。)。

・確実な知識を増やすこと,事実認定に紙数を費やすことに気をつけた。規範レベルでは,ほとんど皆同じことを書いていると思った。

・事実認定のポイントやヒントになる事実は,過去問・出題趣旨・採点雑感が役に立つと思う。実際の試験委員の感性だから。

・試験である以上,1点の積み重ねが結果となる。がむしゃらに1点を取りに行く姿勢を貫こうと思った。答案練習会でも,ここに点数が振られているのではないかと予測,意識し,それを射貫いているかを確認しながら受けていた。条文を書くことに点数が振られることもあると考えて,とにかく丁寧に条文を拾い上げ,書くことに注意した。面倒くさいところもあるが,条文解釈が重要である以上,これは外せないことと思う。

・成績が悪く,次年度に受かるという具体的なイメージを抱けなかった。しかし,その中で日々勉強を続けることで,昨日,分からなかったことが今日分かった,昨日解けなかった択一が今日は解けたという日々の成長を実感を積み重ね,成長を信じて一日一日を過ごした。あきらめたら信じてくれる,期待してくれている家族,友人らに申し訳ないという気持ちが心の支えになった。

・短答式が苦手だったが,やれば必ずできる。信じて,手を抜かずにやって欲しい。過去問中心で十分対応できる,肢別は点につながりにくく効率が悪いと感じている。

・同じ本を使って,一緒に勉強しても結果が異なる。なぜだろうを真剣に考えた。覚えようという意識が強く,なぜだろう,なぜこの順番に書いてあるのだろというような,なぜなにという考える姿勢が足りなかった。結局,本から盗むべきは知識ではなく,考え方であると思う。

・2回目を落ちて,3回目に受かった。2回落ちると言うことは司法試験に対する考え方が根本的に間違っていると考えるべき。そのままでは絶対に受からない。素直かつ客観的に自分を見直すことができないと,受からない。自分は,あの本はダメ,この説はダメ,こう書くべきだよねと,批評家になっていた。素直に向かい,1%でも受かるために役立つのかを常に考えた。

・時間は有限でできることは限られている。合格者が勧めてくるものはすべてできない。消化不良になる。自分で,それは合格率をあげるものかを吟味し,優先度を間違えないこと。過去問や予備試験の問題は,最良の問題であるので,必ず目を通し,徹底的な分析を怠らないこと。優先度という意識を忘れない。

・短答式は,満点は取れない。正答率の高いものを確実にとれば,十分に高得点になる。これもできてないのが受験生の実態。正答率80%以上の問題を落とさないよう過去問でもチェックした。

・答案練習会は,基本事項を回すペースメーカー,自分の順位,2時間で1点でも増やすためにどうすればよいかを常に考え,真剣勝負の場としていた。

・終わりのない不安,先の見えない不安が何かの拍子に膨れあがる。今日ここにこられて,自分たちを見てもらえば分かるように,特に秀でているというわけではない。思い出して自分にも可能性は十分に,絶対にあるということを忘れないで欲しい。もし駄目だと思ったら,あとで教えるので,電話でもLINEでもして欲しい。

・合格者に話しを聞いても,正直,そんなことは分かっているという感じだった。それどころか,こんなレベルの者に負けたのかと思ったのが最大の収穫だったと当時は考えていた。しかし,いざ逆の立場になってみると,自分が本当に理解していなかったことや,そんなベタなことの積み重ねが結果につながるということを実感した。正直,鼻持ちならない者もいると思うが,まずは素直に話しを聞いて,自分で消化することが大事。

・9月,10月はとにかく勉強のリズムも元に戻すことに専念した。

・過去問,受験対策といった試験である意識が希薄で,何か高尚なことという意識があったこともよくなかったかと思う。

・落ちた中では上位というような変なプライドは役に立たない。司法試験に順位上昇原則はない。新規参入が数千人あるのだから,たちまち下位ということがありうる。「素直に聞け,但し,人は選べ。」である。

・素材は人それぞれだと思う。年内目標,月目標,今日の目標を立てる。スマホアプリで,「スタディアプリ」というのがあり,日々の勉強時間を記録できるものがある。結構,遊び感覚でできて面白かった。ちなみに,10月~21月200時間,1月280時間,2月320時間,4月350時間だった。

・予備校は,自分の立ち位置を知りたかった。採点は素人がやっているのだから,あまり気にしなかった。

・人が気になる人は,思い切って受験地を遠方にしてしまうという方法もある。

・敗因分析を徹底した。完全答案にこだわっていた。答案作成をPCで行っており,思った以上に手書きが枷になった。過去問をやりこんでいなかった。法律論にこだわり事案に向き合っていなかった。自分の経験から,裏読みをしすぎて,その事実からはこういう事実があるはずと書いていない事実を書いてしまった。

・本気でやってきた人ほど,今,苦しんでいるはず。一緒に受かりたいと思う人を早く見つけて,一緒に頑張って欲しい。自分だけでは受からない,仲間を作って欲しい。恐怖・不安というネガティブな感情に打ち勝つには周囲の人の助けや相談をすることが一番。先輩は誰もそれをいやがることはない。飲み会も多すぎるのは問題だが,計画的にいくことは,気分転換にもなるし,情報も入手でき,勉強の一環と割り切ってよいと思う。

・今回のあえて挫折というが,これを乗り越えるために本気でやらないと,逃げたという感情が残りはしないか。そうなると今後の人生で本気になられない何か不完全燃焼になってしまう。がむしゃらに向かっていけば,必ず結果は出る。私はそうしてきたつもりです。

以降は,3グループに分かれてもらい,小グループ毎に質疑応答を行いました。演習本,ノートの作成の有無,時間の使い方,過去問の利用方法,予備校の利用の仕方,ゼミを組むときの注意点,日常生活など多岐にわたる具体的な質疑応答が多くなされていました。

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第一次リスタートの会(次年度の短答式に向けて)

去る平成28年7月29日に開催しました第1次リスタートの会の内容の骨子です。

次年度の短答式に向けて,示唆に富む内容が多く含まれていますので,皆さんと共有したいと思い,アップします。

参加いただいた修了生,チューターの方々には感謝を申し上げます。

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(チ)修習生になると実務的な実習はほとんどで,忙しく,ゆっくりと勉強できる時間はあまりない。その意味では,1年多く勉強ができると前向きにとらえること。現実に,合格率は4割がいいところです,修習生のうち半数以上は,1回以上失敗している者である。実感として,1年はいろいろな意味でハンデにはならない。

ただ,1年といってもあっという間なので,しっかりと考えないと,同じことになってしまう。特に,失敗した理由を,真摯に向き合って考えて欲しい。そこが再出発の基点となる。

(チ)自分は,2回失敗して,3回目で受かった。そのときの経験談になるが,1年目はなんとかなるのではという根拠のない自信があり,自主ゼミで演習本中心の勉強となってしまい,どこまでやればいいのか,自分がどの程度の位置にいるのかが分からなくなってしまった。結果,択一全然足りなかった。2年目は,1年目に知識が足りないと思ってしまったため,知識偏重の勉強となってしまった。結果,択一は合格したが,論文で見たことのないイレギュラーな問題に,知識を当てはめようとしてしまい,現場での問題に即した思考,対応できず,2300番代で不合格だった。なんでこいつが受かるのかと思うこともあったが,話しを聞くと,やるべきことはやっており,自分は落ちるべくして落ちたと腑に落ちた。3年目は,すでに知識はそろっていると自信をもったので,司法試験が求めている能力は何かを意識し,過去問を徹底的に研究した。友人とゼミを組み,全年を3回程度は起案し,出題趣旨,採点実感,予備校の参考答案と照らし合わせて勉強した。3回もやれば,やることはないのではと思うかもしれないが,真剣に時間を計って取り組めば,同じ答案はなく,都度,違い,うまくかけないことが分かるし,新しい発見,出題趣旨の意味がようやく分かるということもあった。

(修)1年目落ちた年の択一の勉強はどのようなことをしたか。

(チ)どれだけ点数がとれているか,全体の中での自分の位置を把握することに注意した。択一は,法律家の基礎知識を聞くといわれているが,その通りであり,過去問が一番の素材だと思う。過去問を時間はかってやり,必ず点数を出す。1回目,2回目,3回目と点数が高くなるのが当たり前であり,上がらないのは自分の勉強法に欠陥がある。

(修)予備校,答練はどう利用していたか。

(チ)それぞれ長所・短所があると思っている。ローは,受験に特化していないので不要と思われるもの,そこまで突き詰める必要があるのか,どこまでやらなければならないのかが分からないという点もあるが,法制度の仕組みや思考方法を習得するのに最も近道である。他方,予備校は,合格するプロセスに特化しているので,やるべき範囲を明確にかつ限定的に提示してくれるという安心感はある。しかし,型にはめること,パターン化がなされることから,論点が明確であれば威力を発揮するが,本番ではそもそも論点が見えにくく,そのような問題には予備校だけでは対応しきれないと思う。予備校の問題は,見るからに論点が分かる。

(修)勉強の際に,どのようなことに気をつけたか。

(チ)既習者は,もともと全体像は見えているので,判例・通説からきちんと検討することができるかを注意した。多説が気になるかもしれないが,試験では判例・通説が理解できてないと歯が立たない。

(修)メンタルの面ではどんな感じだったか。

(チ)既習の場合,どうしても未習に比べてプライドがある。なぜあいつが受かって,自分が落ちるのかなど・・・。でも,落ちるべくして落ちている,結果は出ているのだから,そこは謙虚に受け止め,なぜ落ちたのかに向き合う必要がある。特に9月の発表の際は,非常に落ち込むし,ショックを受けるので覚悟をしておいて欲しい。択一の段階では,自分は落ちたかもしれないが,他の人も,現実に受かったわけではなく,抽象的なふわふわした感がある。でも,9月に発表があれば,現実に,あいつは修習生というのが目に見えてしまう。

(修)勉強へのモチベーションは。

(チ)今,勉強しているのは,実務家としてこれから何十年も活躍するためのステップ。真摯に向き合い,勉強すれば,必ずできるし,やればやるほど法律という仕組みが分かってくるし,発見もあり,面白いと思えてくるはず。だらだらと点数をあげねばとか,覚えねばと思っても,身につかない。一生懸命やること。

(修)実家に帰る予定だが,自主ゼミはしていたか。

(チ)自主ゼミは行っていた。一生懸命やるメンバーを集めること。誰とでもよいという訳ではない。

(修)失敗して学んだことはあるか。

(チ)試験という意味では,最後まで図太く,平常心で臨むこと。一喜一憂しない。あとは,休むべき時は休むという割り切りは重要。だらだらしても身につかない。1週間,2週間休んだからといって,修了生レベルであれば,それほど落ちてくるわけではない。

(修)過去問という話しがあったかが,具体的にはどうしたのか。

(チ)まず,回した回数が多ければよいというものではないことは注意して欲しい。密度が問題。頭のよい奴は,無駄をしないし,ポイントを押さえている。自分はそれほど頭はよくないと思うのであれば,努力するしかない。

択一の過去問では,肢別本で知識の定着度を確認し,年度別を回すという感じであった。肢別で完璧と思っていても,年度別でよく似た制度との比較や判例を並べられると,自信がなくなって迷うことがある。年度別で,肢の切り方,時間のかけ方を学ぶべき。

(修)ノートなどは作ったのか。

(チ)自分で位置から作るのは非効率的と思い,優秀な先輩や合格者のノートをもらった。

自分のノートではないので解析しなければならないが,これで思考過程を盗んだり,こういう風に考えているのかということを学んだ。これが絶対ではないので,自分なりに工夫するしかない。

(チ)論文という意味では,最後は百選と思っていた。百選に掲載されている判例を理解することは,実務的な感覚,思考を学ぶのに最適な材料であり,事案のポイント,判例部分,サブルールなどをまとめてメモしていたのが。最終的には,ノート代わりに一番役に立った。

(チ)やり方を間違えなければ,絶対受かる試験と確信している。実際,修習生のレベルも阪大ロー思い出すと,決して高いとは思わない。頑張って欲しい。ただ,孤立しないで,人とつながりながら勉強はして欲しい。

以 上

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第二次リスタートの会(その2)

皆様へ

その1に引き続いて,質疑応答編です。

もう少し詳しく聞きたい,こんなことも聞いて見たいいうこともあるかと思います。オルサに投稿すれば,多くの弁護士アドバイザーからのアドバイスが得られますので,折角の機会ですので,小さなことでもよいので投げかけてもらえればと思います。

(質疑応答)

Q 答案を使ったゼミで,お互いに読み,読んでもらい議論したということだが,現役生でもやっていること。どういう点を意識したか。

A

量を意識した。また,作成時間を2時間程度で書き上げることを条件とし,本番で使えない完璧を目指した答案は作成しないこと。本番での時間と内容を意識した。

覚えるべきことは覚えることと意識した。特に,使える形でインプットすることを意識し,短く書く場合には,何を書かなければならないかを意識した。

厳しいことを言えるメンバーと組むこと。どうしても遠慮が出てしまうが,遠慮して,多分こういうことなんだろうなと黙ってしまい,「大体,いいんちゃうかな。」となってしまうと答案の進歩がない。

ゼミでは,答案の構成や表現を議論することを心がけた。個々の論点での学説や判例は各自で事前に勉強することで,ゼミで他人の時間を使うようなことではない。分からないところは,別に聞けばよい。

 

Q 下級審の判決を使ったということだが,どのように使ったのか。また,数がかなり多いがどのような基準で選んだのか

A

当事者の主張から,争いのあるところ,争いのないところを,まずきちんと分けた。争いのあるところが判決で書かれている。その上で,争いのある点について,裁判所が,どのような順序で書いているのか。多くは,規範を定立,事実認定,事実評価,結論となっている。この流れを意識した。特に,事実をどう評価しているのかという点は注意し,どういう風に書けばよいのかを盗んだ。さらに,要件事実としては必要だが,この問題では争いのない要件に,どの程度触れて,どのように書いているのかも 注意した。

 

Q 論文で,去年と変わったことは。

A

自信はないが,落ちた年は,できたと思ったものは,論証パターンをそのまま張り付け,書けた気がしていたように思う。なぜ評価が低いのかが分からなかった。結局,設問の問題意識を正面から捉えておらず,全ての要件を平板に論じていたことが低評価だったのかもしれない。その事案に特有の問題があり,そこに注力するようにし,メリハリが変わったと思う。

Q 択一の勉強方法は。

A

今年受けて分かったと思うが,とにかく条文と判例である。

六法の条文に要件・効果を塗り分け,ぱっと一目で分かるようにしていた。

過去問を解いた際に,出て来た条文は都度,六法に,何年出題と分かるようにメモした。 頻出する条文が分かる。

 

Q 過去問は,何回もやった。素材は何を使えばよいのか。

A

過去問は,何回やってもいいと思う。昨年は近い年は出ないと過去問を無視したが,今年 の問題は,昨年と傾向がよく似ていたように思う。何回もやったというのであれば,その答え を覚え,完璧な答案が時間内にできるはずだが,時間を計って完璧なものができるかやってみるとよい。

問われ方や傾向を把握するのに有効。ただし,回数を誇るべきものではない。密度の問   題。頭の回転の速い者は1回で完璧だろうが,自分は,何回やっても設題の文章で,「あ  れ,これは使えるのか,使うのか,ダミーなのか。どう使うのかで,発見があった。

択一の過去問は,何回もやって肢を覚えてしまって,不都合はないはず。時間内に満点が  取れるか?

Q 他大学の受験生を意識したか。

A

現役のときは,卒業単位が取れるかで,あまり意識しなかったのが正直なところ。しかし,   実際の試験会場に行けば,周りは自分より賢く見えた再チャレンジとなった年は,他の大学の受験生がどんな勉強をしているのかも知りたくて,予備校で知り合った京大生ともゼミを組んだ。

意識しすぎても問題だが,同じ受験生として,向こうはやっているのに,こちらはやっていな いというのは,万が一,出題されれば,スタートから不利。どんな演習書を使っているかは,盗み見て意識した。

Q ローの授業は役だったか。

A

正直,答案を作成する技術という点ではあまり役に立たなかった。ただ,そもそも書くのは自分でやるべきことなので,それが悪いということではない。授業で獲得すべきは,先生方が持っている問題意識や,事案の分析の順序ややり方。授業で重要だと仰っていたことは大切だと思う。書く気が起   きないときに,授業のノートやレジュメも見返し,そういえばこういうこと言ってたよなと思い返すことはあった。

Q 修了時の績も悪く,今回の試験も択一落ちで,来年受かる自信はない。同じような方がいればアドバイスを欲しい。

A

私も,学内成績は下から数えた方が圧倒的に速かった。幸いにも,択一は合格したが,合  格最低点より数点上だった。実例としてやればなんとかなると思う。ただし,相応の努力は必要。私は,一からやり直す覚悟で,予備校の授業,答練に通い,ゼミも組んで答案を見てもらうことで,立て直しを図った。実は,この1年が一番勉強したと自分で思っている。

立場は違うが,落ちた人で,来年受かる自信がある人は,ほとんどいないと思う。結局,自分でどれだけやったかしかないと思う。もんもんとするよりも,行動をしてみること。阪大ローを卒業していれば,能力として足りないということはないはず。どうしても無理というのであれば,向いてないと考えるしかないかもしれない。

Q リハビリに時間が掛かるという話しがあったが,実感している。気ばかり焦っているのだが,どうしたらよいか。

A

無理をしても身につかない。日々の小さな目標を立て,実践していくのも方法。ただし,無理な目標は立てない。

周りがやり始めれば,自分も徐々にペースが戻ってくる。その意味でも,一人にならないこ   と大切。予備校の答練は,一つのペースメーカーになる。年内はエンジンがかからず,1月   にヤバイ,4月にヤバイと焦った。同期に合格者が多かったこともあり,一人でやるのはし  んどかった。

Q 答案構成にどれくらい時間を掛けていたか。

A

人それぞれだった。平均的には,3分の1くらいの時間を使っていたように思う。

条文と論点を簡単に並べるだけだったので,20分程度だった。

60分くらい書けて,写せばほぼ答案になる構成まで練り込んでいた。

最後は,答案が途中にならないことが大切。書くのが遅いのあれば,構成で調節しかな い。

 

 

第二次リスタートの会(その1)

皆様へ

平成27年9月24日に,L1教室で,来年度の最終合格に向けて,不合格を経験した本年度の合格者の体験談を聞く会(第2期リスタートの会)を開催しました。

本年度合格者6名にチューターとして出席を頂き,28名の修了生が参加しましたが,何がいけなかったのか,どうすればよいのかを具体的に語って頂きました。とても参考になる話しが多くありましたので,広くお知らせしたくアップしました。

チューターの皆様にはこの場を借りてお礼を申し上げます。

(チューターの体験談-抜粋-)

どれだけ勉強をしても,採点されるのは答案のみ,努力したのには言い訳にならない。結果が全てとなる。それを踏まえて,自分の勉強と冷静に分析すると,受かるために何を書くべきか,何が求められているかをあまり考えておらず,漫然と書いていた。評価あされる答案の具体的イメージがなく,結経,何を何のためにどのようにかくべきかというそもそもの書くの準備が足りなかった。これは知識の問題ではない。

再現答案を,合格者はや弁護士アドバイザーに見てもらったが,何が言いたいのか内容が伝わってこないと指摘を受けた。

漠然と目標を設定し,勉強していたが,各科目で目標とすべき点数を明確に設定して,クリアするには何が必要かを考えた。ベストなものを揃える必要はなく,全科目でそこそこのものを揃えばよい。事前に準備して覚えておくべきこととその場で考えなければならないことを意識して分け,前者を確実にするよう心がけた。

今やっていることで,自分は如何なるスキルを上げたいのかを,常に意識した。

不合格の年は,論文の出来に,主観的手応えと点数の乖離が相当あった。論点をはずしていたとは思わなかったので,文章から伝わっていないと考えた。

規範,事実認定,あてはめを明確にすることを意識し,その素材として,下級審判決で判決文がどういう構成で,どういう言い回しをしているのかを徹底しておこない,事実認定のやり方,事実評価のやり方を盗んだ。

今年は,不合格の年の失敗がフラッシュバックし,パニックになり十分に書けなかった科目もあった。しかし,昨年の経験から試験日程での感情の動きの感覚が見えていたことから,仕方ない,明日につなげるしかない,もう少しで終わると自分を奮い立たせることができた。プレッシャーは,昨年の比ではないと覚悟しておく必要がある。他方,現役に対しては,1年のアドバンテージがあると余裕を持つ面もあった。

でないであろうと直近の過去問,特に択一,をやらなかったが,類似問題があった。勝手な判断をしないで,過去問は前年度の分を含めて,満点が取れる自信をもてるまでやっておくべき。

予備校に功罪あることは間違いない。受かるだけいい,60点の答案でいいのであれば,何も言わないが,上位合格を目指すのであれば,予備校に頼り切ることはマイナス面もある。同じ内容の同じような調子の答案が抜きんでることは至難の技。そこから自分の努力で,出題意図を的確に捉えたセンスのある答案を作成することが必要。

択一落ちだったので,論文が採点されず,敗因の分析ができなかった。同じ不合格でも論文がどう評価されるのかの手応えがなく,次年度の対策が非常に難しかった。仕方なく,再現答案を合格者や不合格者にも見せ,意見をもらった。択一は早い時期から自信が持てるまで準備をしておくべきだったというのが反省点。過去問を直前まで取っておこうなどと思わないこと。

過去問の問題文をもう一度見返し,公表されている出題趣旨と採点実感をよく読んで,出題者が受験生に何を求めているのかを理解するよう心がけた。

リハビリには時間が掛かると覚悟しておいて欲しい。真剣に取り組んだほど,ダメージは深い。年内は,勉強時間も少なく,ペースが戻らなかった。

学内成績は良かったので,根拠のない自信があり,調子に乗っていたのが最大の敗因。謙虚に臨まないとしっぺ返しを食らう。