去る平成28年7月29日に開催しました第1次リスタートの会の内容の骨子です。
次年度の短答式に向けて,示唆に富む内容が多く含まれていますので,皆さんと共有したいと思い,アップします。
参加いただいた修了生,チューターの方々には感謝を申し上げます。
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(チ)修習生になると実務的な実習はほとんどで,忙しく,ゆっくりと勉強できる時間はあまりない。その意味では,1年多く勉強ができると前向きにとらえること。現実に,合格率は4割がいいところです,修習生のうち半数以上は,1回以上失敗している者である。実感として,1年はいろいろな意味でハンデにはならない。
ただ,1年といってもあっという間なので,しっかりと考えないと,同じことになってしまう。特に,失敗した理由を,真摯に向き合って考えて欲しい。そこが再出発の基点となる。
(チ)自分は,2回失敗して,3回目で受かった。そのときの経験談になるが,1年目はなんとかなるのではという根拠のない自信があり,自主ゼミで演習本中心の勉強となってしまい,どこまでやればいいのか,自分がどの程度の位置にいるのかが分からなくなってしまった。結果,択一全然足りなかった。2年目は,1年目に知識が足りないと思ってしまったため,知識偏重の勉強となってしまった。結果,択一は合格したが,論文で見たことのないイレギュラーな問題に,知識を当てはめようとしてしまい,現場での問題に即した思考,対応できず,2300番代で不合格だった。なんでこいつが受かるのかと思うこともあったが,話しを聞くと,やるべきことはやっており,自分は落ちるべくして落ちたと腑に落ちた。3年目は,すでに知識はそろっていると自信をもったので,司法試験が求めている能力は何かを意識し,過去問を徹底的に研究した。友人とゼミを組み,全年を3回程度は起案し,出題趣旨,採点実感,予備校の参考答案と照らし合わせて勉強した。3回もやれば,やることはないのではと思うかもしれないが,真剣に時間を計って取り組めば,同じ答案はなく,都度,違い,うまくかけないことが分かるし,新しい発見,出題趣旨の意味がようやく分かるということもあった。
(修)1年目落ちた年の択一の勉強はどのようなことをしたか。
(チ)どれだけ点数がとれているか,全体の中での自分の位置を把握することに注意した。択一は,法律家の基礎知識を聞くといわれているが,その通りであり,過去問が一番の素材だと思う。過去問を時間はかってやり,必ず点数を出す。1回目,2回目,3回目と点数が高くなるのが当たり前であり,上がらないのは自分の勉強法に欠陥がある。
(修)予備校,答練はどう利用していたか。
(チ)それぞれ長所・短所があると思っている。ローは,受験に特化していないので不要と思われるもの,そこまで突き詰める必要があるのか,どこまでやらなければならないのかが分からないという点もあるが,法制度の仕組みや思考方法を習得するのに最も近道である。他方,予備校は,合格するプロセスに特化しているので,やるべき範囲を明確にかつ限定的に提示してくれるという安心感はある。しかし,型にはめること,パターン化がなされることから,論点が明確であれば威力を発揮するが,本番ではそもそも論点が見えにくく,そのような問題には予備校だけでは対応しきれないと思う。予備校の問題は,見るからに論点が分かる。
(修)勉強の際に,どのようなことに気をつけたか。
(チ)既習者は,もともと全体像は見えているので,判例・通説からきちんと検討することができるかを注意した。多説が気になるかもしれないが,試験では判例・通説が理解できてないと歯が立たない。
(修)メンタルの面ではどんな感じだったか。
(チ)既習の場合,どうしても未習に比べてプライドがある。なぜあいつが受かって,自分が落ちるのかなど・・・。でも,落ちるべくして落ちている,結果は出ているのだから,そこは謙虚に受け止め,なぜ落ちたのかに向き合う必要がある。特に9月の発表の際は,非常に落ち込むし,ショックを受けるので覚悟をしておいて欲しい。択一の段階では,自分は落ちたかもしれないが,他の人も,現実に受かったわけではなく,抽象的なふわふわした感がある。でも,9月に発表があれば,現実に,あいつは修習生というのが目に見えてしまう。
(修)勉強へのモチベーションは。
(チ)今,勉強しているのは,実務家としてこれから何十年も活躍するためのステップ。真摯に向き合い,勉強すれば,必ずできるし,やればやるほど法律という仕組みが分かってくるし,発見もあり,面白いと思えてくるはず。だらだらと点数をあげねばとか,覚えねばと思っても,身につかない。一生懸命やること。
(修)実家に帰る予定だが,自主ゼミはしていたか。
(チ)自主ゼミは行っていた。一生懸命やるメンバーを集めること。誰とでもよいという訳ではない。
(修)失敗して学んだことはあるか。
(チ)試験という意味では,最後まで図太く,平常心で臨むこと。一喜一憂しない。あとは,休むべき時は休むという割り切りは重要。だらだらしても身につかない。1週間,2週間休んだからといって,修了生レベルであれば,それほど落ちてくるわけではない。
(修)過去問という話しがあったかが,具体的にはどうしたのか。
(チ)まず,回した回数が多ければよいというものではないことは注意して欲しい。密度が問題。頭のよい奴は,無駄をしないし,ポイントを押さえている。自分はそれほど頭はよくないと思うのであれば,努力するしかない。
択一の過去問では,肢別本で知識の定着度を確認し,年度別を回すという感じであった。肢別で完璧と思っていても,年度別でよく似た制度との比較や判例を並べられると,自信がなくなって迷うことがある。年度別で,肢の切り方,時間のかけ方を学ぶべき。
(修)ノートなどは作ったのか。
(チ)自分で位置から作るのは非効率的と思い,優秀な先輩や合格者のノートをもらった。
自分のノートではないので解析しなければならないが,これで思考過程を盗んだり,こういう風に考えているのかということを学んだ。これが絶対ではないので,自分なりに工夫するしかない。
(チ)論文という意味では,最後は百選と思っていた。百選に掲載されている判例を理解することは,実務的な感覚,思考を学ぶのに最適な材料であり,事案のポイント,判例部分,サブルールなどをまとめてメモしていたのが。最終的には,ノート代わりに一番役に立った。
(チ)やり方を間違えなければ,絶対受かる試験と確信している。実際,修習生のレベルも阪大ロー思い出すと,決して高いとは思わない。頑張って欲しい。ただ,孤立しないで,人とつながりながら勉強はして欲しい。
以 上
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